語彙力は加速度的
いままで語彙力についてはあまり触れませんでした。私自身が語彙だけを単独で学習するということを今まで一切していないからということもあります。
- 自分の正確な語彙力を測定することは結構難しいことです。ジャンルにもよりますし、なかなかGeneralに把握できにくいですね。アルクのサイトで語彙力測定テストなどがありますので、ラフに把握するのはいいかもしれません。ここで7千-1万語くらいあれば日常では殆ど困らずCommunicateできるレベルだと思います。
- 私の語彙に対する考え方はこうです。学習をはじめたときが一番難しく、語彙が増えれば増えるほど語彙の習得は段々簡単になっていく。
- Reading Materialを例にとって見ましょう。最初は、分からない単語のほうが多くいちいち付き合っていたらきりがありません。すごいストレスになります。でもそれが段々わかる単語のほうが多くなってきます(何年というスパンでの話ですが)。そうすると、分からない単語で文中に頻出するものはより目立ちますし、その時点で辞書でチェックすれば無理に覚えようとしなくても大体覚えるものです。文章を理解したいという有機的な動機付けがあるから自然に覚えるのです。
- これが、私が無機質に単語帳をめくっていくやり方を推奨しない理由です。こうして覚えた単語もまったく無駄というわけではありません。ReadingやListeningにはそれでも役に立ちます。しかし、SpeakingやWritingなどのOutputには殆ど使えません。有機的な関連づけがまだ不十分だからです
- 初心者のうちにはこういうことがあります。ペーパーバックを読むとしましょう。その部分にでてくるすべての単語は知っているのだが文脈がわからない、ぴんとこない。一つ一つの単語はまだ自分の中でActiveになっていないからです。語感が身に付いていないからです。関連付けが不十分なのです。重要なポイントですが、そういう単語はまずSpeakingでは使えません。
- 数年というスパンでの作業になりますが、読み続けることが一番の解決法だと私は思います。そして最初のうちは辞書を引きまくりましょう。わたしも、これを通して「俺は何回この単語を引いただろう」と同じ単語を何回も何回も辞書でチェックしたことがあります。でも、そうやって覚えていくものとあきらめています。